今回は、葬儀会社の見積書の見方の続きを説明します。
枕飾りについてですが、これは亡くなった場合斎場や自宅などでご遺体の前にお参り出来るようにローソク・線香・おりん・一膳めし・つみだんご・お花・果物・お菓子などを飾りお参り出来るようにするものです。

遺影写真についてですが、昔は葬儀の場合半切といって新聞紙を半分に折ったサイズが支流でしたが、最近は大きい写真がいらないというお客様が多く祭壇の写真はモニターや電光の額を使った写真を用意し、自宅では仏壇に飾る程度の小さい手札サイズを作る方が多くなってきています。
また、遺影写真を作るにあたって、顔さえはっきり映っているのであれば、服装や背景などは色々と選ぶ事が出来、写真屋さんのほうでサンプルを用意しております。

湯灌・納棺についてですが、湯灌については病院で亡くなった場合病衣やゆかたを着ておりますので、自宅や斎場に移動して親族の方々がお集りいただき、皆さんの前でおくりびとの方が体を綺麗に拭いたあと白装束を着せてくれ、男性であれば髭をそり、女性であれば化粧をし、髪を整え
最後に親族のみなさんで交代でお顔を拭いていただき、皆さんの手でお棺にご納棺となります。この時、棺の中に入れてあげたいものが有れば一緒にお入れいたします。燃えるもので有ればだいたい大丈夫です。詳しくは葬儀社の方にお聞きください。また仏教の場合は六文銭と言って三途の川の渡し銭として10円玉を六枚以上皆様入れております。火葬後にお守りとしてお持ちいただいている方もおります。

仏衣については、普通の白以外にピンクやブルー・パープル・グレー・グリーンなど色々な仏衣も有り、また仏衣の上に羽織る羽織も色々な色が有り選ぶ事が出来、素材の良い高級仏衣もご用意しております。
仏式の場合は、白装束ですが、キリスト教の場合は私服を用意し、神徒の場合は白丁と言う着物を着せます。また、最近では病院の緩和ケアによってエンゼルケアというものが有り、病院の方で着せてくれる場合が有ります。

祭壇供物についてですが、これは祭壇のセットについている供物になり、果物とお菓子が祭壇の右と左に対で飾られるものです。その他親族方が果物やお菓子、缶詰などの個人的な御供物についてはパンフレットで選んでいただき、あげることが出来ます。

自宅用お骨上げ祭壇についてですが、これは葬儀が全部終了してお骨を自宅に置く場合葬儀会社の方で設置させていただきます。通常80㎝位の三段の自宅用祭壇になります。こちらは納骨までの四十九日間使う事になり、その後は仏壇でお参りする事になります。
ただし、北海道の場合は雪の関係で冬場はお墓に納骨することが出来ない為、春まで何ヶ月かお骨を自宅に置く場合が有りますので、四十九日にとらわれず、お骨が有る間はお使いしてもかまいません。またマンションなどスペース的に設置するのが難しい場合は、小さなテーブルに白布をかけてお骨を置いてもかまいません。